妊活とは、どう言うもの?
妊活とは、妊娠を希望している方や今後妊娠をしたいといった女性が行う「妊娠について正しく理解し、妊娠しやすい体を作る」といった活動の事です。
妊娠するためには卵子の質が非常に大切です。女性の場合は、卵母細胞が卵子に成長するまでに約3ヶ月かかるので、早めに必要な栄養素をきちんと摂取して妊娠しやすい体づくりの準備をしなくてはいけません。
卵子の若返りを助けるミトコンドリア
近年では体内の「ミトコンドリア」を活性化させる事で、卵子の老化を防ぎ卵子の若返りが可能である事がわかり注目を集めています。卵子は年齢とともに加齢を重ねて老化していきます。卵子が老化してしまうと、妊娠がしづらくなってしまったり、流産の確率が高まってしまったりと不妊の原因となります。
この「ミトコンドリア」の働きを高めてくれる栄養素が以下の3つです。
タウリン
イカやタコといった魚介類に多く含まれているアミノ酸です。通常は筋肉をつくる働きをする栄養素ですが、ミトコンドリアを増やす働きや、活動を助ける効果もあります。
ビタミンB群
うなぎや豚肉、玄米などに多く含まれ、吸収した糖質を、ATPと言う物質に変える働きをします。ATPはミトコンドリアの活動に欠かせない物質で、ATPが不足しているとミトコンドリアの活動が弱まってしまう原因になります。
鉄分
レバーや卵黄、アサリなどに多く含まれます。鉄分が不足してしまうと、体内の血流が悪くなってしまいミトコンドリアの働きも弱くなってしまいます。高齢出産を希望している場合や、不妊状態が続いている場合はミトコンドリアを活性化するといった点にも注意しながら妊活を進めていくと良いのではないでしょうか。
妊娠しやすい体を作るための栄養素
妊娠しやすい体を作るためにはミトコンドリアの活性化以外にも女性の体の働きや、ホルモンなどを整えてくれる栄養素も重要となってきます。妊娠前や妊娠中には葉酸を摂取するのが良いとされていますが、葉酸以外にも妊娠しやすい体づくりのために摂取しておきたい栄養素がいくつかあります。
葉酸
葉酸は妊活には欠かせない栄養素で、妊娠中も継続して摂取しておきたい栄養素です。葉酸の造血作用の働きで卵巣の働きを良くしたり、子宮内膜を厚く健康にする事で着床しやすい状態を作ってくれます。
また、葉酸を摂取する事で赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを50%~70%減らすことができるので、高齢妊活の場合はしっかりと摂取しておきたい栄養素の一つです。
カルシウム
カルシウムは赤ちゃんの骨や歯を作る材料になる大切な栄養素になります。また、女性は妊娠と授乳によってカルシウムを多く必要とするのでしっかりと摂取した方が良い栄養素の一つです。
マグネシウム
カルシウムと一緒に摂取する事で、吸収を高める働きをしてくれます。カルシウムを効率よく吸収する為にマグネシウムは重要な栄養素になっています。
亜鉛、鉄分
亜鉛には抗酸化作用があり卵子の老化を防ぐといった働きがあります。また、ホルモンのバランスを整えてくれるといった働きもあります。鉄分には月経で不足する鉄分を補う為に摂取を心がけましょう。
ビタミンC
ビタミンCは亜鉛と一緒に摂取する事で、亜鉛の吸収をよくしてくれます。また、抗酸化作用があり摂取することで卵子の老化防止の働きも期待できます。
ビタミンE
ビタミンEは、女性ホルモンの生成に深く関わっている栄養素で抗酸化作用があり卵子の老化を防いでくれます。
このように妊活中に摂取しておきたい栄養素は多くあるので、バランスよく摂取していく事が大切です。
また、妊娠しやすい体を作る為には、
- 軽めの運動習慣をつくる
- バランスのとれた食事
- 喫煙や過度の飲酒はNG
- ストレスを溜めずにリラックスできる時間をつくる
と言った生活習慣も大切になってきます。